2012年11月11日日曜日

続・ブログAdobe映像塾『コラップストランスフォーム』

こんにちは。
さて、来週はついにInter Beeという事で
このブログもそろそろおしまいです。寂しいですね。
来週を持って一美大生に戻る私に会えるのはInterBeeがラストチャンスです!笑
ノベルティーとかも色々あるみたいで面白そうなので
是非遊びにきてみて下さい!!

と、いうことで、
今回はスペシャルな内容でお送りしたいと思います!!

前回紹介した武蔵野美術大学で行われた
プロジェクションマッピングのアーカイブが公開されました!!!
http://voxel2012.tumblr.com/

何と今回、その制作者voxelのメンバーの方々が
AfterEffectsによる制作方法を教えてくれました!!!

この方法を使えば特殊なソフトを使わなくても
プロジェクションマッピングに適した映像を作れるそうです!!

今回の作品で使ったツールは
・プリコンポーズ
・コラップストランスフォーム
だそうです。

voxelのリーダーである麦(ばく)君が参考映像を作ってくれたので
その映像を元に解説していきます!
ではまずその映像です。


巨大な壁を正面から見ている様な状況です。
単純ですがかっこいいですね・・・
こうゆうのをさらっと作れる様になりたいもんです。

まずは『プリコンポーズ』について。
この機能は沢山あるレイヤーを一つのコンポジションにまとめる機能です!
やり方はまとめたい素材を全て選択した状態で
メニューバーのレイヤー▷プリコンポーズを選択です。


今回の映像立方体が6個並べられたものですね。
そしてその立方体は6面分の6個のレイヤーで作られています。
これらを全て作ると全部で36個のレイヤーが必要になり、
タイムラインに沢山レイヤーが並んで見にくくなってしまいます。
ここでプリコンポーズが便利なのです!!

6個のレイヤーで立方体を作った時に全てのレイヤーを選択してプリコンポーズ!
すると6個のレイヤーが1個のコンポジションになります!


この立方体のコンポジションをタイムラインに並べる事で
立方体を何回も使い回す事ができるのです!
しかも元が同じなので立方体のコンポジションを変更すれば
使い回したもの全ての物に適用されます!!



では次に『コラップストランスフォーム』について。

さっきの機能を使ってまとめられた立方体ですが、
3Dスイッチ(詳しくは最終作品解説会の最初に書いてあります)をオンにしているので
立方体のコンポジションでは3Dになっていますが、
6個並べる予定のまとめのコンポジションではぺらぺらになっています!
画像4

これは立方体のコンポジションを正面から見た画が映っているだけの状態なのです。
アクティブカメラから見た画(正面から見た画)


カスタムビューから見た画



ちょうどテレビの画面を撮影している様な状態です。
いくらテレビの画面の中の物が立体物であっても
どの角度から撮ってもテレビの画面自体はぺらぺらですよね。
中に映っている物を立体的に撮る事はできません。
これではせっかく作った立体の映像が台無しです。

ここで使うのが『コラップストランスフォーム』!!!
このスイッチを押すと・・・



3D空間が再現されます!!!
先ほどの話で例えるなら
自分がテレビの画面の中に入って撮っている状況にできるという事です!!

この状態で立方体を6個並べてライトも当てると動画の完成です!!


今回は壁を正面から見ている映像でしたが
実際のプロジェクションマッピングでは見る人の目線に合わせた映像を作らなければ
違和感を感じてしまいます。

もし見る人が壁を見上げる状態ならばカメラを
その目線の高さの位置に移動する事を忘れてはいけません!


難しそうだと思っていたプロジェクションマッピングですが
もともとAfter Effectsにある機能を使う事で
意外にも作れてしまう事がわかりました!!

挑戦してみたいと思っていた方々は
是非この方法も試してみて下さい!!


では来週、InterBeeでお待ちしております!!!